先週の火曜日に、Astro(アストロ)でブログを作る話を書きました。
今日はその続きですね。
実際に namakemono.info という自分のサイトを立ち上げました。記事はまだひとつだけです。それでも、立ち上げるところまでは本当に30分かかりませんでした。
ずっとWordPressを触ってきた身からすると、この感覚はかなり新鮮でした。書き終わってから「あれ、こんなに早く立ち上がるんだ」と、少し拍子抜けしたくらいです。
15年触ってきた WordPress を、新しく作る時だけやめる
わたしは15年から20年くらい、WordPressを触ってきたと思います。世の中でも、ブログといえばWordPressというくらい当たり前の存在ですよね。
なので、今動いているWordPressサイトを、無理に全部やめるという話ではありません。動いているものは動いたまま使えばいいと思っています。
ただ、新しく作るものは、少しずつAstroに寄せています。これくらいの距離感がちょうどよくて、毎日触っていてもしんどさがないんですよね。
理由は、AIとの相性がだいぶ違うからです。
WordPress は、管理画面という人間が触る場所が中心にあります。ボタンを押す、項目を選ぶ、保存する。この流れがメインなので、AIに「ここを直しておいて」と頼みにくい仕組みになっています。
Astro は、サイトの中身がそのまま文字のファイルとして並んでいます。設定もデザインもファイルに書いてあるので、AIに頼めばその場で書き換えてくれます。
ここが、わたしにとっては大きな違いでした。

30分で立ち上がる、というのが何を変えたか
WordPressも、インストール自体はかなり早くできます。ここはサーバーによっては数クリックで終わります。
ただ、そこから初期設定をするのが、けっこう面倒なんですよね。
ブログのタイトルを入れる。プロフィールを書く。デザインのテーマを選ぶ。カテゴリーを作って、必要なページを整えて、表示を確認する。
ひとつひとつは難しくありません。
でも全部を手で入れていくと、記事を書く前に時間が溶けていきます。テーマを探しているうちに半日が終わって、プラグインを比べているうちに一日が終わる。やったことがある方なら、わかる感覚だと思います。
しかも、テーマを少し自分好みに整えようとして CSS を触ったら、別のところの表示が崩れる。プラグインを増やしすぎて表示が重くなる。バックアップを取ってから PHP を更新する。こういう細かい工程が、ずっとくっついて回ってきました。
Astroで作ると、ここがまるごと違いました。
サイト名も、最初の記事も、シンプルな見た目も、AIにまとめて用意してもらえます。気になったところがあれば「ここをもう少しこうしてほしい」と伝えるだけで、その場で形が変わります。
管理画面の項目を探して、設定を開いて、保存して確認する。
その時間が、かなり少なくなりました。
実際の30分の中身を分解すると、雛形を用意して、サイト名と著者名と少しのカテゴリを決めて、最初のデザインをAIに頼んで、できたものをそのままネット上に公開する。これだけで終わっています。

途中でコーヒーを淹れたり、ちょっと別のメッセージに返信したりしながらでも、30分は超えませんでした。
わたしが頼んだのは「シンプルなブログ」だけ
今回わたしが頼んだことは、本当にシンプルです。
「シンプルなブログが欲しい」とだけ伝えて、デザインを作ってもらいました。そのままアップロードして公開しました。
色味も「もう少し落ち着いた感じにしてほしい」とお願いしたら、その場で全体のトーンが整いました。ロゴの形も「角を少し丸くしてほしい」と伝えれば、すぐに反映されます。
普段の会話と同じテンポで、見た目が動いていく感じですね。
サムネイルも「こういう感じで作って」と頼めば、その場で作れます。記事ごとに何度も色味やトーンを試して、納得したものだけ使う、という流れもできます。
以前のように、フリー素材サイトをいくつも開いて、似たような写真を比較して、加工して、それでも微妙に違うなと思いながら諦める、ということがなくなりました。
これまでWordPressで時間がかかっていたところが、ごっそり減りました。
その分、いい記事を作るところに時間を使えます。
書く時間の方が長くなる、というのが当たり前のはずなのに、長くWordPressを触っていると、いつのまにかその当たり前から離れていたなと感じます。
「使いながら直す」が、今のAIに合う
最初から完成形を作ろうとすると、立ち上げが重くなります。「全部決まってから公開する」という考え方は、AIと相性があまりよくないなと感じています。
そうではなくて、最初は最低限の形で公開してしまって、使いながら直していく。
このやり方の方が、今のAIには合っていますね。
サイトの色を変えたいなと思った時に、その場で頼めば変わります。記事の見出しのリズムを変えたい時も、頼めば整えてくれます。一気に全部仕上げるより、気になったところを少しずつ直していく方が、結果としていい形に落ち着きます。
この「小さく直す」を何度か繰り返すと、サイトが少しずつ自分に馴染んでいきます。一気に作り込んだサイトより、毎日触りながら整えてきたサイトの方が、不思議と愛着が湧くんですよね。
完璧に作ってから出す、を手放す。
なまけものとしては、こちらの方がずっと身軽です。
完成形を目指して手が止まるパターンは、いままで何度も経験してきました。ロゴが決まらない、配色が決まらない、トップページの見出しが決まらない。決まらないからまだ出せない、と言いながら、結局そのまま塩漬けになる。
それを思い出すと、「とりあえず出す → 直す → また出す」の小さなループに乗せられるのは、本当にラクです。

codex を使えば、スマホからでも更新できる
もうひとつ大きいのが、スマホからでも記事の更新ができるところです。
codex を組み合わせると、家のパソコンを開かなくても、スマホからAIに指示を出して記事を整えられます。
これは、わたしが今いちばん欲しかった環境です。
出先で思いついたことを、その場でメモして、そのまま記事の形に整えて公開する。家に帰ってからパソコンを開いて続きを書く、という工程をひとつ飛ばせます。
たとえば、移動中の電車の中で「今日こういうことを感じたな」とメモを残しておく。それをそのままAIに渡すと、家に着く頃には記事の下書きができている。あとは少しだけ整えて、公開する。
こういう動き方が、無理なくできるようになってきました。
15年WordPressを触ってきて、「ブログを更新するには、家のパソコンの前に座る必要がある」という前提が、わたしの中にずっとありました。
それが、いま静かに崩れています。
パソコンの前に座っている時間と、書ける時間が、もうイコールではないんですよね。歩いている間も、誰かを待っている間も、移動の間も、書ける時間に変わっていきます。
これは、ひとりで動いている人ほど、効いてくる変化だと思います。
ブログを作ることより、記事を書くことに戻れる
今回いちばん面白かったのは、ここです。
ブログを作る、ということが軽くなった分、自然と「何を書くか」に意識が戻ってきます。
以前は、サイトの外側を整えるだけで仕事をした気分になることがありました。テーマを選んで、プラグインを入れて、カテゴリーを整えて、それだけで満足してしまう。記事はまだ1本も書いていないのに、です。
今はその時間が削れたので、書く方に時間を寄せられます。
100記事の形だけ並べることより、1記事の中に何が残っているか。そちらの方がずっと大事ですよね。形を作るのが簡単になった分、中身をごまかしにくくなってきたなとも感じます。
これは少し怖い変化でもあります。
サイトの見た目を整えることに逃げ込めなくなる、ということでもあるからです。書くものがしっかりしていないと、ごまかしが効かなくなります。
そこに戻されたことが、わたしには良かったです。
自分が伝えたかったことは何だったか。お客さんに届けたいことは何だったか。そういう本筋に、自然と意識が戻ってきます。
ここに戻れたことが、今回いちばん良かったところです。
これから、少しずつリリースしていきますね
昨日のメルマガでも少し書きましたが、ひとり起業家の手作業を減らす道具を、いくつか形にしているところです。
オリジナルのブログを30分くらいで立ち上げられる仕組みも、そのひとつです。今回 namakemono.info を立ち上げる過程で使ったものを、もう少し整えて、使えるようにしていきますね。
WordPressをこれまで触ってきた方ほど、Astroに乗り換えた時の身軽さは大きいと思います。
ブログを作る前の重さが減って、書きたいことに戻れる。
このくらいラクになると、発信そのものが続けやすくなりますね。
無理に毎日書こうとしなくても、思いついた時にすっと出せる仕組みがあるだけで、結果として書く回数は増えていきます。「重い仕組みを軽くする」というのは、こういうところに効いてくるんだなと感じます。
これからも namakemono.info の方で、少しずつ記事を書いていきます。よかったら、ちらっと覗いてみてください。